シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

認知症母の電話パターンと「お気持ちわかります」

数日前のこと。 午後3時をまわった頃、母から電話がかかってきた。 電話に出ると「お母さん、ちょっとわからなくなって……」と焦った声を出している。 こういうことは時々ある。 おそらくリビングでテレビを観ているうちにウトウトし、ハッと目が覚めた時に…

母の半年に一度の認知症検査に行ってきた

ここのところ、ブログのタイトルだけ入れて保存し、ねかせているうちに、自分の中の「書きたい気持ち」が薄れてしまい、『これ、もういいや』になってしまうことが多い。 気持ちや思いつきは、新鮮なうちに文章にしてしまわないとダメなのかもー 先日の帰省…

いまここ、が「置かれた場所」

こうしてパソコンに向かうのは2週間ぶりくらい。 先週は母のところに帰省し、戻ってきてからは細かい用事を済ませているうちに数日過ぎてしまった。 時間の流れが早い、ほんとうに。 スキマ時間にブログを書けないことはなかったけれど、ちょっと疲れていた…

寝起きの「無」の時間は、瞑想に似ている

日曜日の記録。 目覚めのいい夫に起こされた。 慌てて起き上がったのでフラフラするし、目が半分しか開かないので、まずは歯を磨く。 歯ブラシをくわえたまま倒れると危険なので、椅子に座ってじっくりと磨く。 目を閉じたほうが感覚が冴えるのか、歯と歯茎…

11月23日の記録 夫と外食

実家から12日ぶりに戻る。 夫とフグ料理を食べに出かけた。 取引先の人に美味しいお店があると教えてもらい、コスパが最強だと聞いて、どうしても行きたくなったらしい。 土曜に予約を入れようとしたら満席で、「それなら23日で!気になってしかたないわ…

帰省中の記録 母の洗顔用袖カバーの話 他

帰省時のこと。 いつものように洗顔を済ませた後、母が訴えた。 なんか、ここ冷たいんだけど…… 見てみると、肘までたくし上げていた袖口が、ベタベタに濡れている。 気をつけて洗うよう言ったけれど、やっぱり毎回ベタベタになってしまう。 いっつもこうなる…

帰省中11月18日の記録 母の好むテレビ番組

帰省中。 母とリビングでテレビを観ている。 認知症になる前、母は映画やドラマが大好きだった。 特にハリウッド映画にハマっていて、レンタルビデオ屋に通い、その日に観た映画名、キャストなどを細かくノートに記録。 目のパッチリした濃ゆい顔立ちが好き…

帰省中の記録 名前と住所は忘れないでほしい

帰省中。 ここ数日の冷え込みが激しい。 実家では、この半年間エアコンを稼働しっぱなしだ。 今年は11月になっても夏日があって、でも朝晩はそれなりに寒い、というおかしな気候になっていて、衣服の調節が難しかった。 この寒暖差に母が臨機応変に対応で…

認知症の母に、家族のマイルールを押し付けない

昨晩11時半をまわった頃、母から電話がかかってきて驚いた。 寝る前にスマホを触っていて、履歴に残った私の番号を押してしまったみたい。 かけてきた母本人が、「今、お母さんがかけたの??」と慌てている。 スマホの画面を真っ暗にしたいと思って、いろ…

11月の蒸し暑い日

起きたら小雨が降っていて、カーテンを開けても部屋の中がどんより暗いので、ずっと照明をつけていた。 さっきから、ようやく青空がチラチラみえてきてホッとする。 照明のついた部屋から薄暗い空をみていると、なんとなく心細いような、もの悲しいような気…

「林哲司の世界」で80年代シティ・ポップの名曲に浸った夜

昨日、夫とコンサートに行ってきた。 「ザ・シティ・ポップ・クロニクル 林哲司の世界」 偶然観た番組で、最近ふたたび注目されている80年代シティ・ポップが特集されていた。 林さんは、松原みきさんが歌う「真夜中のドア」の作曲家ということで出演され…

見守りカメラで認知症母の遠距離介護をサポート 安心とプライバシー

母の遠距離介護に欠かせないものの一つ、見守りカメラ。 最初はリビングと寝室の2台だけだったけれど、廊下で倒れていたら、とか、階段を落ちたりしたら……に対応できるように、廊下と玄関にもカメラを設置した。 スマホのアプリを立ち上げると、4つの画面…

デニムのロングタイトスカートをZOZOでリベンジ注文

昨日の午後、ZOZOで注文していた物が届いた。 デニムのロングタイトスカートと、ネイビーの生地に細いストライプの入ったバンドカラーシャツ。 早速試着してみた。 うーん……どちらも可もなく不可もなくって感じ。 あえて言うなら、スカートは、想像していた…

遠距離介護の実家での断捨離中、思い出のスプーンと再会

帰省中のこと。 ちょうど燃えないゴミ出しの日と重なったのでチャンスだと思い、手つかずだったキッチンの収納扉を開いてみた。 (燃えないゴミの回収日は月に2回なので、捨てたくても、帰省の予定が合わないこともある) 実家の断捨離は、過去、母が足の手…

「娘がいないからかわいそう」と認知症の母に言われて、ちょっと複雑

帰省中のこと。 〇〇さん(私)は、娘がいないからかわいそうね 認知症になって、ある意味無邪気になった母に、よく言われるようになった。 この間は「赤ちゃんは?」と聞かれて、思わず笑ってしまった。 母は60代くらいで感覚が止まっているので、私が5…

認知症の母ができること、できないこと。決めつけはやめよう

数日前のこと。 ちょっと驚くことがあった。 その日、夜のお薬を飲んでもらおうとビデオ電話をかけた。 母はもう料理をしないので、夕方ヘルパーさんにお弁当を届けてもらい、家のお皿に移し替えてもらっている。 電話をかける前に見守りカメラで確認すると…

認知症母からの質問攻めに困惑。どう対応するのがベストなのか?

2週間の実家滞在から自宅に戻った日のこと。 いつものように「お母さん、独りでどうしよう?」とグズグズ言い、私の姿が見えなくなるまで窓から手を振る母に、後ろ髪を引かれながら駅に向かった。 数時間後、「家に着いたよ」の電話をした時には、すでに私の…

血圧と大根おろしとAIのタイトル提案

今朝は、朝方に何度か目が覚めた。 咳と、鼻づまりからくる不快感だったように思う。 寝返りを何度も打ったのを覚えている。 空気が乾燥しているのと、久しぶりに毛布を出したせいかもしれない。 (ハウスダストアレルギーがあって、モフモフしたものに反応…

認知症の母が、音に敏感になった

認知症の母は、音に敏感だ。 家の中や外で発せられるいろんな音に反応し、その度に「今のなに?」「なんの音?」と聞いてくる。 それはもう、80歳になるとは思えないほどの耳の良さで、私も気がつかないような小さな音まで拾うので、時々びっくりしてしま…

母の認知症の進行をたどるのに、年表をつくってみた

ふと思いついて、年表をつくってみた。 母に認知症の兆しが見えたのは右脚の股関節の手術の前後なのだけど、『あれ?手術って一昨年だっけ?その前だっけ?』となったからだ。 大げさなものではない。 「母の欄」「印象的なできごと」「自分(私)の欄」を時…

実家に帰省中の記録 1019

実家に帰省して数日。 いまのところ、母と大きな衝突もなく平和。 イラっと来る瞬間はそれなりにあるけど、わりとうまくやり過ごせるようになってきた気がする……気がするだけかな。 最近読んでいるアンガーマネジメントの本が、ジワジワ効いているのかもしれ…

1人の時間が気楽で好きだけど、1人が好きなのかどうかはわからない

お題「人といるのが好き?1人が好き?」 このお題に迷うことはない。 1人でいるほうが好きだ。 というより、「1人が気楽」なのだと思う。 このお題の中の「人」だけれど、私は知り合いのいない場所に1人で参加して楽しめるような社交性がないので、「人」と…

認知症の母の暑さ寒さの管理がむずかしい

ここ数日、夫が在宅勤務だったり連休があったりして、2人で行動する時間が多かった。 夫と一緒だと、どうしても意識や行動が夫に引っ張られる感じになるので、今日は久しぶりに自分のペースで好きなように動いた。 何か作業をしていても、気の向くままに他…

季節の変わり目と秋冬物の在庫チェック

ついに、秋らしい秋がやってきた。 昨日、夕飯前に少し散歩しようと夫と外に出たら、薄手のシャツを羽織ったにもかかわらず肌寒くてびっくりした。 なんの心の準備もなかったのと、「ついに季節が変わったか!」という高揚感が合わさって、「寒い!寒い!」…

はとバス夜景ツアーに行ってきました

先日のブログで、こんなことを書きました。 aoi50202204.hatenablog.com 途中何台も「はとバス」とすれ違ったけれど、外国人観光客でいっぱいだった。 バスツアーは魅力的だけれど、疲れそうな気がしてしまうし、トイレも心配だ。 家では意識することのない…

老いのはじまり

眉毛に、白髪。 髪の白髪は見慣れたけれど、眉の白髪はなんか恥ずかしい。 ここ1年くらいで、あちこちに「老いの始まり」を感じるようになった。 今年はとにかく暑い。 猛暑だったし「暑くてあたりまえだ。みんな一緒だ」と思っていたけれど、なんとなくそれ…

なんてことなく過ぎようとしている0928の記録

13時15分。 バタバタしているうちに、午前中が終わってしまった。 今朝も、夫に起こされ起床。 起こされる時の私の顔は「すごい苦しそうに見える」らしい。 「起こされるのが、嫌で嫌でたまらんって感じやな」と夫。 1人だったら何度もタイマーを鳴らし…

シャツの襟を外して、手縫いでバンドカラーにしました

シャツがとにかく大好きで、ほぼ一年を通して着ています。 買い物に行っても、目がいくのは、とにかくシャツ、シャツ、シャツ。 体型や自分の顔立ちに合うというのもあるけれど、ほぼジーンズか黒パンツしか履かないので、「とりあえずシャツを着ておけば、…

9月最後の日曜日の記録とエリンギのバターソテー

さっきからパソコンを開いているけれど、気が散漫になっていてまとまらない。 下書きにはいくつもタイトルが並んでいて、そこから一つ選んで書けばいいのだけれど、書いてあるのはタイトルだけで、本文は真っ白だ。 ついこの間母のところから帰ってきたばか…

母と私は別の人間で、私の人生は私のもの

遠距離介護をしている母のところから、自宅に戻ってきた。 ブログの更新は数日ぶり。 毎日パソコンに向かうも、3行くらい打ったところで、テレビを観ている母に話しかけられる。 これは誰?前から出てた? これはどういう意味? 母は生返事を許してくれない…