要介護4になった母の一日の過ごし方。
自分から動くことはほぼなく、一日を通して声かけでの指示や介助が必要になっているため、私が帰っている日以外は、定期巡回型の訪問介護サービスを利用している。
朝8時半~9時頃に定期巡回のスタッフさんが訪問。
起床し、トイレ、必要なら着がえをすませて、軽食、水分補給、服薬。
体調や痛みのせいなのか、声かけや指示に拒否反応を見せたり表情が険しかったりすることもあるが、たいていは素直に従ってくれる。
午前中は身体を休めるため再びベッドに横になり、スタッフさんは退出。
見守りカメラで母の様子を確認すると、テレビを観ている様子はなく、たいてい眠っている。
たまに介助なしで起き上がってベッドに腰かけていることがあるが、以前のように1人でトイレに行ったり着がえをしようとすることはなく、ただじっとテレビを見つめている。
11時~11時半頃、スタッフさん2回目の訪問。
再びベットから起こし、トイレをすませリビングへ。
母は歩行もおぼつかなくなっていて、家の中は手すりをつかってどうにか移動。
帰省時の散歩も、転倒のリスクのほうが大きくなってしまい行けなくなった。
筋力の問題もあるだろうが、認知症の影響なのか、歩くことへの恐怖心が増しているように思う。
腰をかがめて顔を床に向け、すり足でタタタッ、、、と小走り気味に移動するので怖い。
歩幅が小さいのと不自然に前かがみになっているから、自然にタタタッ、、、となってしまうのだろう。
顔を上げて前をみるように言うのだが、腰の痛みがあって伸ばせないらしい。
歯磨き、洗顔をすませ、昼食の準備後、スタッフさん退出。
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食事は母1人でとっている。
以前は宅配のお弁当を用意していたが、ある時期から、いわゆる幕の内というか、いろんなおかずが詰め合わせになっているものが食べられなくなった。
箸は今でも使えているが、おかずを選んで口に入れる、という工程が難しくなったらしい。
多分、お皿の中の「それ」が「食べるもの」「食べていいもの」という認識が薄れているようだ。
母が好んで食べていたおかずでも、お皿の端に綺麗によけてある。
一緒にいる時はいいのだが、ビデオ通話だとお弁当の中身が見えないので、的確な声かけができない。
スタッフさんと相談して、大皿にご飯とレトルトのカレーやシチューやらを入れて、スプーン一本で食べるというスタイルに変更した。
これなら「お皿をみて。スプーン持って。お皿の中のご飯すくって。口に入れて」とだけ声かけすれば食べてもらえる。
今はレンジ調理可能なレトルト食品が豊富なので、中華丼やら豚汁やら、母の食の進み具合を確認しながら注文している。
この方法でお弁当の時よりもスムーズに食べてもらえるようになったが、最近はそう多くない量のご飯を残すことも多い。
ひと口食べるとスプーンを置き、テレビをぼんやり観ながら長い時間咀嚼していたり、お皿の中のご飯をスプーンで整える動作をずっと行っていたりする。
そのうち食事自体を忘れてしまうらしく、1時間経ってカメラをみると、お皿の中のご飯が全然減っていなかったりする。
一旦テレビを切ってご飯に集中させ、頃合いをみてテレビを入れる、という策を試したこともあるが、真っ暗な画面をじっと見つめている母の様子(多分テレビがつくのを待っている)をカメラ越しに見ていたら、なんだかかわいそうになってしまった。
テレビを消したからといって食が進むわけでもなさそうだったので、結局テレビはつけたままにし、こまめに電話で声かけするようにしている。
足りない栄養素を補うために、ハイカロリーのメイバランスを日に1~2本。
幸い、いまのところ大きな体調変化もないようだ。
日中はテレビを観ながら、時々ウトウトしながら、過ごしている。
夕方、スタッフさん3回目の訪問。
トイレをすませ、母はリビングから寝室に移動。
スタッフさん退出後、夕食はベッドの横にあるテーブルでとってもらう。
昼食と同じように、カメラで確認しつつ声かけしながらの食事。
20時~20時半頃、母を就寝させるためビデオ電話をかける。
テーブルに座った状態から立ち上がってもらい、横にあるベッドに移動して座らせ、
片足づつベッドにのせてもらい、身体を後ろに倒してもらう。
「ベッドに移動して寝る」ための動作を一つ一つ声かけする必要があるので、スムーズに進んで10~15分くらいだろうか。
なかなか椅子から立ち上がれないこともあるし、私の声かけと母の理解にズレがあったりして母も混乱してしまい、動作が止まってしまうこともある。
今はどうにか私の声かけで就寝できているが、それも難しくなった時は夜の就寝介助をお願いできるようケアマネさんやスタッフさんに相談している。
母は一旦ベッドに横になれば朝までしっかり眠ってくれるので、そこは本当にありがたい。
母の眠りにつく姿を確認して、ようやく私も安堵し自分のことに集中できる。
こんな風に母の認知症は進んでしまったものの、母の状態は安定し、落ち着いて過ごせている。
認知症発症の頃は本当に不安で、これから起こるであろうことを想像して怖かったが、いろんな人の手を借りながらこうして遠距離介護を続けている。
先のことはもちろんわからないが、5年前の自分に「とりあえず何とかなってるから。大丈夫だから」と言ってやりたい。
