シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

11月23日の記録 夫と外食

実家から12日ぶりに戻る。

夫とフグ料理を食べに出かけた。

取引先の人に美味しいお店があると教えてもらい、コスパが最強だと聞いて、どうしても行きたくなったらしい。

土曜に予約を入れようとしたら満席で、「それなら23日で!気になってしかたないわ」と夫。

こういう時の夫の執念には感心する。

 

お店は電車を乗り継いで1時間程のところ。

予約がとれたのが17時だったので、まだ明るいうちにお店についた。

入口に入ろうとすると、ドアの外にいた3人組の1人が「すみません~」と話しかけてきた。

テレビ局の人で、店内の様子を撮影しにきたとのこと。

皆さんが食べている様子を映させてもらいたいけれど、よろしいでしょうか~ということだった。

インタビューとか言われたら、「そういうのはちょっと……」と断われるけれど、この場合は断るほどの理由もない。

「映されちゃマズイカップルとか、いるんだろうね~」と夫と話した。

その後しばらくして、店内が満席になった頃、本当にサ~ッと映して帰って行った。

夫に「映ってたっぽい?」と聞いたら、「全然。反対側だったわ」と言っていた。

 

スポンサーリンク

 

 

 

てっさ、てっちり、湯引き、から揚げ、うどん、雑炊。

12日ぶりのアルコールも入って、夫とお腹一杯食べた。

聞いていたとおり味もコスパも良く、大いに満足して、機嫌よく店を出た。

 

まだ19時過ぎだったので、もう一杯飲んで帰ろうとなり、以前に2度ほど行ったことのあるショットバーに入った。

メニューに出ていた「プレミアムジントニック(ゆず味)」と「紅茶ミルク(ホットもできます)」で迷いに迷った。

いつもならジントニックを選ぶのだが、妙に「紅茶ミルク(ホットもできます)」が気になった。

 

2択で決められない時には、とりあえず店員さんを呼び、聞かれた時の一瞬の直感で答えるようにしている。

夫が注文している間もまだ迷っていたけれど、私の番になり、一瞬言葉に詰まったものの「紅茶ミルク、ホットでお願いします」が口をついて出た。

『やっぱ、そっちだったか』と思った。

気持ち的には、お酒よりも、コーヒーとか紅茶とか、なんか甘い物とか、そういう気分だったんだろう。

 

出てきた紅茶ミルクをすすろうとしたら、湯気とともに立ちのぼるアルコールの香りがすごくて、むせそうだった。

甘くて熱くて、湯気だけで酔いそうだった。

実際、その日3杯めのアルコールで、かなりいい感じに仕上がった。

 

帰りの電車は夫と2人、爆睡だった。

終点の最寄り駅で降りたあと、夫も「俺ら、完全に酔っ払いやな」と言っていた。

 

夫の顔が赤くて上機嫌だったので、本人に見せてやろうと思ってふざけて写真を撮った。

店に向かう前、街をぶらついている時にも写真を撮っていたのだけど(すでにクリスマスの飾りつけがいっぱいで綺麗だった)その時のスンとした表情とのギャップがおかしくて、「ビフォー、アフター」で見比べて、また笑った。

夫の酔っぱらった笑顔が、冷静にみて笑えるくらいひどいので一度削除したけれど、あまりに幸せそうな顔だったので、なんとなく捨てるのは惜しい気持ちになり、また復元した。

楽しい夜だった。