シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

老いのはじまり

眉毛に、白髪。

髪の白髪は見慣れたけれど、眉の白髪はなんか恥ずかしい。

ここ1年くらいで、あちこちに「老いの始まり」を感じるようになった。

 

今年はとにかく暑い。

猛暑だったし「暑くてあたりまえだ。みんな一緒だ」と思っていたけれど、なんとなくそれだけでもないような気がする。

夫といると、私だけが暑がって冷房を入れたくなる。

「少しは汗をかいたほうが気持ちいい」という夫と、毎日にように小競り合い。

「そんな暑そうな恰好してるからや」と言うけれど、Tシャツに夏向けのレギンスパンツという恰好は普通だろう。

パンツだけでウロウロしている夫と、一緒にしないでほしい。

ショートパンツもこっ恥ずかしいし、すぐ外に飛び出せる恰好じゃないと、なんか不安だ。

 

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暑いと感じる感覚が、以前とは変わった。

「暑い!」というより「熱い……」という感じ。

ついさっきまでなんにも感じていなかったのに、急に身体の芯からじんわり熱がわき起こってくるような、中心から顔の毛穴に向かって熱が噴き出してくるような、そんな嫌な感覚があるのだ。

うまく表現できないけれど、とにかく不快。

 

汗の量はまだそれほどでもないけれど、これが俗にいう「ホットフラッシュ」というやつかもしれない。

年齢的にはおかしくないのだから、ついに私も、なのか。

調べたら、豆乳がホットフラッシュを軽減させる働きがあるらしい。

 

dm-net.co.jp

 

豆乳なら、ここ10年以上、朝食に飲んでいる。

この中途半端な感じの「ホットフラッシュ」は、多少は症状を抑え込まれているということなのだろうか。

自律神経を整えるのにヨガがすごく良さそうなんだけど、母親の遠距離介護が始まってから、教室に通えなくなってやめてしまった。

オンラインとかで、また再開しようかな。

 

さっき、NHK朝ドラ「らんまん」の最終回を観た。

半年間ずっと観ていたせいもあるけれど、夫婦で愛情と感謝を伝え合うシーンに心が動かされて、なんだかすごく泣けた。

夫婦一緒に老いて、お互いを愛しんで、尊重しあえるような関係、素直にあこがれる。

私的に、朝ドラの中でも大好きな作品だった。

 

50代になって、老眼やらなんやら、身体の変化が「老いの始まり」を如実に表している。

子どもがいないせいか、私達夫婦の環境は、結婚した時とあまり変わらない。

どこか意識が30代あたりで止まっているというか、身体の変化に気持ちが追いついていない面がある。

けれど、夫も私も確実に歳をとった。

「老い支度」をいよいよ真面目に考える時がきたのかもしれない。

明日はどうなるかわからないけど、わからないから考えなくてもいいってものでもないだろうし。

寂しさもあるけれど、「あー、これが人間なのね」「人って老いるのが自然の姿だもんね」と、当たり前な事実に、しみじみとした気持ちにもなる。

みんなそうして老いていくのだし、私より長く生きている人達がいるのだから、そこから学ばせてもらえばいい。

怖がる必要はない。