シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

見守りカメラで認知症母の遠距離介護をサポート 安心とプライバシー

母の遠距離介護に欠かせないものの一つ、見守りカメラ。

最初はリビングと寝室の2台だけだったけれど、廊下で倒れていたら、とか、階段を落ちたりしたら……に対応できるように、廊下と玄関にもカメラを設置した。

スマホのアプリを立ち上げると、4つの画面が同時に映るようになっている。

母の定位置はリビングなので、リビングに姿が見えないとドキッとするけれど、たいていはトイレに行っていることが多い。

目をこらすと、廊下の奥にあるトイレの前に、きちんとそろえられた母のスリッパが小さく見えて、ホッとしたり、ホッコリしたりする。

(うっかりスワイプやピンチアウトしてしまうと、カメラそのものが遠隔操作で動いてしまい、元に戻すのが面倒なのだ)

 

見守りカメラも、年々進化しているのだろう。

私の中の見守りカメラのイメージは、人の影がうっすら映る程度の「生存確認ができるレベル」のものだった。

今つけているカメラは、本当に鮮明に映る。

動きに多少のタイムラグがあるのと、Wi-Fiの関係なのか、日によって立ち上がりが遅いときもあるけれど、気になるほどではない。

 

母がまだ認知症の兆しもなくて元気だった頃から、いずれは見守りカメラ的なものも必要になるかもしれないなとは思っていた。

と同時に、無防備な自分の姿をみられるのは嫌かな、とか、監視しているみたいかな、とか、プライバシーの面で躊躇があった。

ネットでも、安易にカメラをつけることに否定的な意見もある。

 

母にカメラをつけることは話したけれど、よく理解していないようだ。

時々、朝の洗顔や服薬のフォローの時など、私の声かけのタイミングがあまりにも良いものだから、「〇〇さん、お母さんのこと見えてるの?」と聞かれたりはする。

「うん、私からお母さんの姿見えてるの」と答えているけれど、それ以上ツッコまれることはない。

 

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個人的な感想としては、プライバシーのデメリットよりも、母の安全面、家族の安心面、フォローのしやすさなど、メリットのほうがずっと大きいと感じている。

カメラをつけることで、私自身が安心したいだけ、介護しているつもりになっている、という面はあるかもしれないし、否定もできない。

でも、カメラの中の元気な母の姿をみるだけで気持ちが落ち着くし、リビングでテレビを観ている母が微笑んでいたりすると、明るい気持ちになる。

そういうのも、私にとっては大切なことだ。

この状態がこれから何年続くのかも分からないのだから、何かしら安心の材料がなかったら、心穏やかに過ごせないと思う。

 

確かに、カメラで見守るだけではどうしようもない面もある。

何か問題に気がついても、その先の打つ手がなければ意味がないからだ。

 

母は、定期巡回随時対応型訪問介護サービスを利用している。

通常は、毎日お昼と夜の2回、大体20分くらい来てもらって、食事面や着がえ等のフォローをお願いしている。

ありがたいのは、非常時には24時間対応してもらえることだ。

離れている娘としては、いざという時に駆けつけてくれる人がいることは本当に心強い。

 

実際に、見守りカメラとこのサービスがうまく連携できたと実感できたことがあった。

ある夜カメラを立ち上げたら、母がちょうどリビングの椅子から立ち上がるところで、そのままズルズルと床に尻もちをついてしまったことがあった。

「あっ!」と思って息を詰めて様子をみていたけれど、足に力が入らないのか立ち上がれない。

母も頑張って何かにつかまろうとするのだけれど、そのまま床に尻もちをついたまま動けなくなってしまった。

 

もう21時を回っていたけれど、電話をかけたら、すぐにいつものヘルパーさんが駆けつけてくれた。

自宅の鍵は、緊急時に備えて合鍵をキーボックスに入れてあったので、開けて入ってもらうことができた。

母の身体を起こし、緊急を要するような状態じゃないか確認し、ベットまで連れていってくれた。

もう、ありがたくて、感謝しかなかった。

 

翌日、すぐに新幹線に乗って実家にかけつけたけれど、実は母がコロナにかかっていたことがわかった。

熱があったために、足に力が入らずふらついていたのだった。

結果的に私も母のコロナをもらい、数日間寝込んでしまったけれど、見守りカメラをつけていなかったら、母の異変に気がつけなかったと思う。

カメラをつけていたこと、介護サービスを頼んでいたことを、本当に良かったと思えた出来事だった。

いろいろ迷うよりも、思いつく限りの備えをしておくほうが、私としては後悔がないと思う。

 

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