シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

認知症あり母とのビデオ通話ランチと柳橋小松屋の話

本日の母の記録

今日も、母と2人でランチ。

と言っても、私は今は県外にいて、母は実家にいる。

ビデオ電話で会話しながらの、お昼ごはんだ。

相変わらず、ヘルパーさんが持ってきてもらったお弁当にはすぐ手をつけず、冷蔵庫にしまってしまう母。

 

私もこっちで食べるから、一緒に食べよう!冷蔵庫にある、お弁当とってきてー

 

最近、こうやって誘うと、わりと素直にお弁当を食べてくれることが分かった。

見守りカメラに映る、いそいそと、冷蔵庫に向かって歩く母が、なんだかかわいい。

 

認知症の母はとても気まぐれなので、この方法がいつまで通用するかは分からない。

でもしばらくは、このパターンでやってみることにする。

お弁当は大切な栄養源だし、少しでもいいから食べて欲しい。

 

母がHNKのお昼の「列島ニュース」を観ていることを確かめて、私もチャンネルを合わせる。

流れているニュースについて、母と雑談。

お互いに感想を言ったり、聞いたりする。

 

母の認知症はだいぶ進んでいて、30分前の出来事も忘れてしまう。

私の夫の顔も名前も、時には存在すら忘れているし、時と場合によっては、私のことすら娘なのか妹なのか、分かっていない時もある。

でも文字だけは忘れないようで、わりと難しい漢字を使ったテロップでも人名でも、スラスラと読んでいる。

最近、つじつまの合わないことや、妄想めいた発言も多くなってきたけれど、ニュースを観ながら話す様子は、元気だった頃の母とあまり変わらない。

 

妄想といえば、母とこんな会話をした

 

昨日の夜中、あそこの葉っぱをいつもみたいにしていたんだけど、後ろにね、誰かいて、ちゃんと待っててくれたの

 

誰かって……。誰かいたとしたら、お兄ちゃんじゃないの?

 

お兄ちゃんじゃないと思う。でも、ちゃんとした人で、お母さんを見ててくれる人

 

私や兄が、母と散歩をすることはあるし、母の言う「葉っぱ」は、実家の敷地内にある木のことだろう。

時々、傷んだ葉っぱを母が摘み取っていることがあるので、母の話の半分くらいは実際のことだ。

でも、夜中に兄と外に出るとは思えないし、昨日の夜は、母が1人リビングで、かなり長い時間うたた寝をしていた。(見守りカメラで確認)

 

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夢を見たのかな……?とも思う。

実際の記憶と妄想が、ごちゃごちゃになっているのだろうか。

後ろで見守っていてくれたのは誰だろう。

誰であっても、母が安心できる相手なら、それでいい。

こんな時、「母の頭の中をのぞけたらいいのに」と思う。

それができたら、母が言葉にできない分も私が理解して、話を合わせてあげられるのに。

 

ちょっと雑談 柳橋の「小松屋」で佃煮を買う

ちょっと人に会う手土産に、柳橋にある「小松屋」で佃煮を買った。

 

 

 

夫との散歩コースの途中にあって、いつも気になっていたけれど、なかなか買う機会がなかった。

本物の江戸前佃煮ということで、かなりしっかりとした味付けで、お酒のアテにもいいらしい。

今の旬は「手むきあさり」とあったが、小ぶりのまげわっぱで3,900円。

ちょっとビビッて手が出なかったので、店員さんおすすめの、人気の3種箱入りのものを2,700円程で購入。

 

 

自宅用に「きゃら蕗」も買った。

 

 

家に帰って、ちょっと味見。

これは……確かに辛めの味付け。

ほんのひとつまみで、白ご飯がモリモリ食べられそうだ。

 

この柳橋から見る、神田川の風景が本当に好き。

 

 

以前のブログにも載せた写真だけれど、大好きな写真なのでもう一回。

 

 

ほんの少し歩くと両国橋。

両国橋から観る柳橋も、美しい。

 

 

 

 

私はこの土地をいずれ去る身だけれど、こんな綺麗な景色が見れなくなると思うと、本当にさみしい。

せめて写真だけでも残しておきたくて、通るたびにシャッターを切っている。