シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

遠距離介護2年、痩せてお腹が引っ込みました

50代に入り、少しづつ体重が増えてきて、特にお腹まわりがポッコリしてました。

伸び伸びストレッチジーンズなのに、お腹だけキツくて常にボタン外すとか。

最近は、ボタン穴に黒ゴムを引っかけて、無理やりボタン留めてました。

更年期だし、この先痩せることはないのかなぁ……と思っていたら、痩せました。

体重は5kg程ですが、気にしていたお腹まわりのお肉がとれて、全体的にホッソリしました。

ジーンズのボタンもバッチリ留まるように!

 

きっかけは、認知症の母親の遠距離介護が始まったこと。

複雑な心境ですが、楽にジーンズが履けるようになったことは、単純に嬉しい。

 

どうして、遠距離介護を始めてから痩せたのか?

ダイエットしたくなった時のヒントになるかも?

 

そう思ったので、今後の参考に書き留めておきます。

 

①夕飯が早い(寝るまでの時間が長い)

 実家での夕飯は、17時~18時くらい。

 その時間になると、母親が「もうご飯にしようか?」とソワソワし始めます。

 認知症の母はあまり一日の時間感覚がないのに、夕方だけは敏感に察知します。

 日が落ちてきたり、仕事帰りの車で通りの交通量が増えてきたりして、気持ちがザワつくのでしょうか。

 食事にかかる時間は、20分~30分位。

 寝るのが0時くらいなので、食事をとってからの時間がかなりあります。

 お腹は確かに空きますが、コーヒーを飲んだりして落ち着かせます。

 後片付けをした後に、入浴したり、母とちょっとした散歩に出たり、観たいテレビ番組を観たりするので、それなりに時間が過ぎていってくれます。

 

 夫と一緒の時は、毎日21時スタート。

 お酒好きの夫に付き合って、私も缶ビールかチューハイを1本。

(一応糖質ゼロ)

 自宅にいる時は、実家と逆で、入浴をすませてからご飯の順番です。

 リラックスしてテレビを観ながら、サラダや軽いおつまみを食べ、そのあとにメインになるおかずやご飯を食べます。

 夫は直前に火を入れた熱々のものを食べたがるので、おつまみを食べてから、下ごしらえしてあった材料に火を入れて仕上げをします。

 メニューによっては結構待たせることもありますが、そういう「待ち時間」は全然大丈夫みたいです。

 ま、飲んでるから気にならないのでしょうが。

 後片付けを始めるのは、22時過ぎてから。

 1時間以上ダラダラ食べてしまうので、毎晩お腹はパンパンの状態です。

 寝るのはやっぱり0時くらいなので、お腹が張った状態で眠ることが多いです。

 

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②食事量が少ない

 母は認知症になってから、食事の量が減りました。

 食欲に波があって、びっくりするくらい間食をする時期もあるのですが、肝心の食事をあまり摂ってくれません。

 なるべく母が好んで食べてくれるもの(野菜たっぷりのカレーとか冷やし中華、パスタとかは割と食べます)を作るのですが、「半分の量でいい」と言います。

 それでも、食べて欲しくて多少は多めに盛るのですが、結局残して私が食べることがほとんどです。

 最近は、最初から量を少なめに作るようにしています。

 お肉や野菜のおかずは多めに、ご飯は少し、お酒も飲まないので、ダラダラ食べ続けることもありません。

 自然に、お腹に入る量も少なくなります。

 

 ③甘い物を食べすぎない

 認知症の母は「食べ過ぎると身体に悪い」という意識がなくなっているので、置いてあるお菓子をどんどん食べてしまいます。

 栄養のあるものを食べずに、お菓子でお腹をいっぱいにしてしまうのです。

 かといって「心配だから何も置かない」というのもかわいそうなので、果物の他は、ヨーグルトとかナッツ、キャンディの形のチーズや干し芋等を選んで購入しています。

 逆に、お砂糖たっぷりの焼き菓子とかケーキ、チョコ類、ビスケットの類は、母が1人の時はなるべく置かないようにしています。

 私が自宅で1人の時は、3時のおやつ(しかも甘いやつ)を我慢できません。

毎日の買い物の後、コンビニに寄ってスイーツを選ぶのが日課です。

 実家では、母は私と同じものを食べたがるので、朝昼晩の食事をしっかり食べてもらえるように、間食は注意して控えめにとるようにしています。

 そうやって母に合わせているうちに、私の間食の量も自然に減っていきました。

 

④遠距離移動で運動量が増えた

 2~3週間に1回、実家と自宅を行き来しています。

 在来線や新幹線、特急を使って、4時間程かかります。

 荷物はなるべく減らしたいところですが、パソコンやら着がえやらで、ショルダーバッグやキャリーバッグはそれなりの重さです。

 乗り換えの度に、荷物を抱えて階段を昇り降りするだけでも、体力と筋力を使います。

 若ければともかく、私もあまり体力に自信のない50代。

 地味に身体に堪えますが、腕の筋力や腹筋、お尻の筋肉も使うようで、身体のあちこちにあったプルプルした脂肪がなくなりました。

 夫と2人の時はマンションなので、動く範囲も限られます。

 実家は一軒家なので、自宅にいる時より、単純に動きます。

 階段の昇り降り、家の掃除、草むしり、母の入浴の付き添い。

 なんだかんだと、ふだんより動いてます。

⑤気を張っている

母が認知症になって遠距離介護が始まってから、私の生活スタイルも変わりました。

夫の転勤の度に引越ししてきたけれど、2人だけの気楽な暮らしです。

私は定職についていないし、自分のペースで家事をして、夫と美味しくご飯を食べる気楽な生活。

母が元気な頃は、毎日電話で話すのが日課、帰省した時には一緒にランチに行ったり買い物したり。

仲の良い母娘でした。

悩みらしい悩みもなく、今すごく幸せだ、という実感がありました。

 

母の病気を知ってショックを受けたし、少しでも認知症という病気を理解し納得したくて、本もいろいろ読みました。

あれこれ考えて寝つけなかった夜もあります。

悩んだり不安に思ったりすると同時に、「私がしっかりしなければ」という気持ちが強くなりました。

変なアドレナリンが出る感じ……というのでしょうか、常に気を張る感じが続いています。

気がついたら痩せていた、というのは、生活スタイルの変化はもちろん、精神的なことも影響があったかなと思います。

 

まとめ

 

こうして振り返ってみると、痩せた原因と思われるものは、どれもシンプルなことばかりです。

 

⚫︎食べる時間・質・量に注意

⚫︎よく動く

⚫︎適度な緊張感を持つ

 

ここ数年できていなかったことが、

遠距離介護をするようになって

自然に可能になった、ということでしょうか。

体重を落とすことが目的ではなく、

身体がちゃんと機能して、楽に動けることが大切。

そのために、自分に合った体重、体形を維持したい。

できれば、好きなジーンズもかっこよく履きこなしたい!

 

私が健康じゃないと、実家も、夫との暮らしも共倒れになってしまいます。

 

夫と2人の時は、美味しい物を、楽しく、好きなだけ食べて飲んで、しっかり眠る。

気力・体力を蓄えて、無理のないように遠距離介護を続けていこうと思います。