シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

「わたしがブログを書く理由」は、毎日が意味のあるものに感じられるから

特別お題「わたしがブログを書く理由

 

わたしがブログを書く理由は、毎日が意味のあるものに感じられるから、です。

以前「はてなブログをはじめたきっかけ」のお題で記事を書いたことを思い出し、久しぶりに読み返してみました。

 

aoi50202204.hatenablog.com

 

きっかけは、実家で1人暮らしをしていた母が認知症になり、遠距離介護が始まったことです。

・後々のためにきちんと記録を残しておきたい

・自分が感じた不安やモヤモヤを文章にすることで、気持ちが整理できる

・他者を意識することで冷静になり、より深く、客観的に捉えることができる

母の認知症が進んでいくことへの不安、夫と2人の生活スタイルが変わっていく不安、仕事に就けない焦りなど、いろんな気持ちを抱えながら毎日を過ごしていました。

状況を変えられないなら、気持ちだけでも楽に過ごしたい。

母のことだけで、1日を終わりたくない。

なにか少しでも集中できることを、と探した結果が「はてなブログ

 

これまでどうにか書いてこれたのは、この時のモチベーションに対する手応えを、何かしら実感できているからだと思います。

 

認知症の母はその時々で状態が変わるし、その変化に戸惑って、私の気持ちがついていかないことも多いです。

文章にして記録を残すことで、母にも自分にもじっくりと向き合うことができます。

母と記憶の共有ができなくなること、いつか母が私を忘れてしまうことを辛く感じていましたが、ブログを読み返すと、いつでもその時の母とのやり取りを思い出すことができます。

もちろん良いことばかりでなく、いろんな負の感情がわくこともあるけれど、後で思い返して文章にする頃には、なんとなく笑えるような、そんな気持ちになっていることが多いです。

幼い頃から母が大好きだった私は、いつか来る「母ロス」を心配していました。

母が認知症になって、思ったより早く、想像していたのと違った形で「母ロス」を経験しています。

母との日常を文章に残すことは、私にとってグリーフケアの意味もあるのです。

 

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このブログでは、遠距離介護の母のことばかりでなく、夫と2人暮らしの日常についても書いています。

夫との生活も、母の遠距離介護によって以前とは変わりました。

一緒に過ごす時間が少なくなったからこそ、なんでもないようなやり取りでも、文章にして残しておきたいと思っています。

 

ここ数年、「結局、何もやり遂げて来なかった人」のレッテルを自分に貼って、常々コンプレックスを感じていました。

今も状況は何も変わっていませんが、最近は「それでもいいんじゃないか」と思うようになりました。

 

ブログを書くという作業は、私の場合「振り返り」から始まります。

これまで見過ごしていたもの、気にしてこなかったものに向き合う作業です。

自分で選び取って、切り取った日常は、どれも意味のある、大切なものだと思えるようになりました。

 

「毎日が意味のある、価値のあるものに感じられる」

 

ブログを書くようになって、こうして日々を過ごすことも「丁寧に暮らす」ということの一つじゃないかと、今感じ始めています。