シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

認知症の母との会話に脳疲労。イライラと自己嫌悪はセットです

ふだん離れているので、実家に居る時はできるだけ母に優しくしたいと思っています。

それなのに、朝から晩まで、イライラしっぱなしの日があります。

たいてい、私が寝不足だったり、疲れていたり、そういう余裕のない日です。

 

いつもなら流せるはずの母の言葉がいちいち癇に障り、やめときゃいいのに、強い口調で母に言い返したり、嫌みを言ったりしてしまいます。

認知症の母は30分前のことでも忘れてしまうし、自分が気になったことは、朝から晩まで同じことを言い続けます。

本人は、きっと毎回「初めて」のつもりで言葉を発しているのでしょう。

 

例えば、その日のワイドショーやニュースが、朝から晩まで同じ事件をとり扱うことがあります。

そんな時、毎回、同じ熱量で私に質問してきます。

 

「あの人は何?」

「あの2人は?」

「これはどういうことなの?」

 

母のする質問は、たいてい2択で終わるものではありません。

質問自体がバクっとしていて、どこから説明するべきなのか迷うことも多いです。

時間をかけて説明しても、しばらくすると「これはどういうことなの?」と再び質問。

 

母の言葉に集中せずに、私がスマホをみたり、本を読んだりしていることも気にいらないようです。

 

「ちょっと、ちゃんとテレビ観なさい」

「ちょっと、今大事なこと言ってるから、ちゃんと聞きなさい」

 

なぜか、叱られます。

ぐっとこらえていると、また質問が飛んできます。

 

適当に答えていると、今度はそれを指摘されます。

 

「ちっともちゃんと聞いてくれない。冷たい」

 

私の気持ちに余裕のある時は、どうにか受け流せます。

疲れていたり、気が立っていたりすると、もうダメです。

しんから面倒くさくなって黙ってしまうか、イライラが爆発して声を荒げてしまうかのどちらかです。

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ええ、わかっています。

母はただ、普通に話しているだけなのです。

自分との会話に集中して、かまってほしいだけなのです。

受け止められない私が狭量なのです。

でも、菩薩じゃないので。

人間なので、疲れます。

 

イライラと怒ってしまい、怒られてうなだれている母の姿をみて、自己嫌悪になる。

この繰り返しです。

 

夕飯の支度をしている最中にも、イライラポイントがありました。

実家にいる時は、なるべく調理に時間のかからない献立にしています。

私がキッチン長い時間立っていると、母が落ち着かないらしく、気にするからです。

その日は煮込みハンバーグで、私も段取りが悪かったかもしれません。

いつもより時間がかかってしまいました。

焦って用意していると、母がソワソワし始めました。

 

母「お母さん、何か、適当に食べられるもの買ってこようと思って」

 

足の悪い母は1人で外出はできないし、認知症が進んでからは、買い物だってできません。

カチンときた私は、思わず言い返してしまいました。

 

「いま、急いで作ってるの見えてない??

 なんで作ってるのに買ってくるの?

 遅いからって嫌味?

 第一、お母さんに1人で買い物なんて行けるわけないじゃない!」

 

うわ、ひどい。

こうして改めて文字にしてみると、ひどい。

母なりに、じっと座っていることが私に悪いと思ったのかもしれません。

気を使って、何か買ってくれば、すぐに一緒に食べられると思ったのかも。

 

認知症の母に、正面から感情をぶつけても自分がしんどくなるだけなのに、コントロールできない時があるんです。

アンガーマネジメントが必要かも。

母のしょげた顔、見たくないですし。

あとやっぱり、寝不足と疲れはだめですね。

今日のブログを読み返して、反省しようと思います。

本日の備忘録

・怒りは自分に帰ってくる
・まずは6秒耐えること