昨晩、ヒヤッとする出来事がありました。
夜7時頃、自宅から母にビデオ通話。
食後のお薬を飲んでもらい、母も機嫌よく会話。安心して電話を切りました。
8時半頃、見守りカメラをのぞくと母の姿がありません。
リビング、廊下、寝室の3つのカメラを確認しましたが、やっぱりいません。
この時はまだ、私もそこまで心配していませんでした。
母はやたらに玄関まわりが気になるらしく、「ちょっと確認してくる」が日課のようになっているからです。
すぐ戻ってくるだろう、くらいに思ってシャワーを浴びに行きました。
9時、髪を拭きながらカメラをのぞくと………まだいない!
ここで、ようやく焦りだしました。
『こんなに長い時間、どこにも映っていないなんて絶対おかしい!』
『兄と散歩にでも行ったのだろうか?』
昨晩は、県外在住の兄が、実家に帰っていました。
兄の携帯に、何度も電話をかけるもつながりません。
リビングの様子をみると、テレビがつけっぱなしになっているようです。
『散歩に行くなら、テレビを消していくはずなのに………』
まさに、居ても立っても居られない、の心境でした。
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9時15分頃、兄とようやくつながりました。
私「お兄ちゃん、お母さんと一緒だよね?」
兄「えっ、俺いま友達と飯食ってるよ」
私「お兄ちゃん、お母さんどこにも映ってない!」
兄「えっ!とりあえず帰るわ」
兄がいる場所からは、徒歩で10分程の距離です。
その間、いろんな想像が頭をかすめていきました。
玄関で倒れている母、階段から落ちてしまった母、外に出たまま帰れなくなってしまった母………
兄から連絡があるまで、最悪の想像ばかりしていました。
兄「いた!玄関にいた。鍵開けられなくなって、外で待ってたらしい」
どうやら、自分で鍵を閉めたものの、いざ家に入ろうとしたら鍵が開けられなくなったみたいです。
実家のドアは、上下に2つの鍵がついています。
出る時に2つの鍵を閉めて、開けるときに2つの鍵をまわせば、ドアは開きます。
上の鍵だけを閉めて、開ける時にうっかり下の鍵をまわしてしまえば、当然ドアは開きません。
ここで焦って上の鍵をまわしても、下の鍵は閉まったままなので、やっぱり開きません。
私も時々やってしまうのですが、認知症の母は「このドアは開かない」と思い込んで、諦めて、兄が帰るのを待っていたのでしょう。
1時間、もしかしたらもっと長いかもしれません。
冬だったら………と思うと、ぞっとします。
兄と相談して、家の鍵は母に持たせないことにしました。
足が悪い母は、今のところ1人で外出することはありません。
せいぜい、敷地内をゆっくり歩くくらいです。
防犯上は、たとえ数分でも鍵をかけることが望ましいですが、昨晩のように家に入れなくなるリスクのほうが大きいと考えました。
母の認知症が進むにつれて、いろんな想定外のことが起こるようになってきました。
それが突然やってくるため、毎回オタオタしてしまいます。
今回のことも、「徘徊」につながっていったらどうしよう、という不安もあります。
まだ母には必要ない、と思っていたGPSのことも、早急に考えようと思います。
・その不安、ある日突然やってくる
・備えあれば憂いなし、先手を打って危険を防ぐ