最近、母に声がけをしても、伝わりにくいと感じるようになりました。
私が母に見て欲しい物、手にとってほしい物の名前を言っても、母がすぐに理解できないといった感じです。
遠距離からのビデオ通話中、「携帯を置く台に、携帯を置いて」と頼んでも、目の前にあるはずの携帯スタンドが探せなかったり、
母の着がえをラックから取ってもらいたくても、なかなか伝わらずに「どこ??」って状態になったり。
そこで、次のようなことを工夫してみました。
カラーテープを使って、色で声かけする
母の衣類を入れた無印のラックがあるのですが、下着をとってもらおうとビデオ通話で声かけをしても、理解してもらうのに時間がかかっていました。
ラックに赤いビニールテープを貼ったところ、「お母さん、赤いテープの貼った棚をみて」と声かけするだけで、すぐに理解してもらえるようになりました。
テーブルの上に置いてある携帯スタンドも、何度も説明しても手にとってもらえなかったのですが、赤いテープを貼り付けたことで母の目に留まりやすくなり、迷うことがなくなりました。
母へのメモはポップ用カードで目立たせる
最初のうち、普通のメモ用紙やラベルシールなどを使っていたのですが、母から見るとすべて風景に埋もれてしまって、目に留まっていないようでした。
メモ用紙の代わりに大きめのポップ用カードを使ったところ、母の目に留まりやすく、伝わりやすくなったようです。
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母への貼り紙には『お母さんへ』と宛名を入れる
母へのお願い事項をいくつか貼り紙しているのですが、ある時、自分への貼り紙だということを母が全く分かっていないことに気がつきました。
母に貼り紙をみせても、「お母さん、こんなのちっとも知らなかった」「お母さん関係ないと思ってた」と言われてしまい……
そこで、母にお願いの貼り紙をする時には、必ず『お母さんへ』と入れるようにしました。
自分への伝言だと意識してもらえるようですし、「お母さん、貼り紙に『お母さんへ』って書いてお願いしてあるよ」と言うと、「あらホント、『お母さんへ』ってちゃんと書いてある」と素直に見てくれるようになりました。
まとめ:遠距離から認知症の母にわかりやすく伝える3つの工夫
小さな工夫ですが、遠距離からの母への声かけやフォローがスムーズになり、母も私もお互いがイライラすることが減りました。
ただ反省点も。
伝わる嬉しさのあまり、カラーテープの色やポップカードの種類を増やしてしまい、逆に母が混乱してしまうことがありました。
教科書に色とりどりのマーカーペンを使いすぎて、結局何が大切なのかわからなくなる、あの現象ですね。
認知症のある母には『シンプルに、なおかつ目立つように』を注意することが大切だと痛感しました。
これからもちょっとした工夫をみつけて、遠距離介護を少しでもスムーズなものにしていきたいと思います。