母の記録
午後、玄関をカメラで確認すると、回覧板が届いているのが見えた。
(実家は、リビング、寝室、廊下、玄関の4か所に見守りカメラを設置している。母の動線は、おおよそこれで把握することができている)
どうしようかと焦ったが、今日は兄が帰っている日なのを思い出した。
(兄は県外在住だが、月に何日かは、仕事の都合で実家にいる)
助かったー!
回覧板を回してくれるように、連絡する。
母の認知症が進んできた1年ほど前から、町内の回覧板も回せなくなり、ゴミ集積所の当番もできなくなった。
今は、私が町内の当番の日に合わせて帰省している。
この先、そういった町内のことや、お墓のことなんかを、一体どのようにしていけばいいのかと思う。
兄も実家を出ているし、基本忙しすぎて、あまり当てにはできない。
考えても仕方がないことかもしれないけど、いろいろ不安要素が多すぎる。
親を残して実家を離れることは、こういうことなのだ。
夫と結婚した時、母から遠く離れることは分かっていた。
その時は、母もまだ若くて、ましてや認知症になるなんて、思ってもみなかった。
なんとかなると思っていた。
全部、自分で決めたことだ。
そのツケが、今まわってきている。
夕方、めずらしく母から電話がきた。
あまり操作ができないはずの母からの電話は、なんだか胸騒ぎがする。
お母さん、どうしたの?なんかあった?
さっき〇〇さん(私)に電話をかけたら、男の人が出て。
〇〇さんのおにいさんかな?だから、お母さん切っちゃったんだけど……
「私のおにいさん」って誰のことよ?
「夫のことか?」とも思ったが、そんなわけないし。
母の言うことがさっぱり分からなかったが、実際に誰か男性と話をしたのだったら、それはそれですごく怖い。
認知症の高齢者なんて、詐欺に引っかかったらイチコロだ。
いったいどこへかけたのか、あるいはかかってきたのか、気になる。
兄に頼んで、履歴調べてもらおうかな……
ちょっと雑談
夫が出張で留守だったので、今日の晩ごはんは1人。
昨日作った麻婆豆腐の残りを温めて、食べることにする。
わが家では、麻婆豆腐を作った時、1日めはご飯のお供に。
2日めは、たいてい麺にかける。
今日は1人だし、料理は面倒くさいので、これを使う。
このパリパリ麺を軽くほぐして、熱々の麻婆豆腐をかけるだけー
サラダを用意するのも億劫なので、セブンで調達。
夫がいないと、こんなもんです。
いただきます。
夫は出張先で、美味しいもの食べてるのかしら……