シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

認知症母の宅配弁当「これは私の分じゃない」

母が独りの時は、日に2回ヘルパーさんにお弁当を届けてもらっています。

テーブルにお箸やお茶までセッティングしてもらうのですが、頃合いをみて見守りカメラで確認しても、食べている様子がありません。

「うーん、またか…」

内心ため息をつきながら、母にビデオ電話。

 

私「お母さん、お弁当届けてもらったよね。食べないの?」

母「お弁当って??」

私「テーブルに載ってない?おかずとかご飯とか」

母「これのこと?」

 

そういって、スマホのカメラごしにお弁当をみせます。

 

私「そうそう、それ!お母さんの分のお弁当だから食べないと」

母「これ、お母さんの分じゃなくて、他の人の分じゃないかな」

 

毎回、こんな感じです。

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母の「私の分じゃない」の対策のために、「〇〇〇様分」と母の名前入りプレートを用意したり、

「これは〇〇〇(私の名前)が頼んだお弁当です。安心して早めに食べてください」のプレートを一緒に置いてもらいますが、それだけではなかなか手をつけようとしません。

ヘルパーさんが帰った後すぐに冷蔵庫にしまい、そのまま放置…なんてことも。

母「あの人(ヘルパーさんのこと)が戻ってきて食べるんじゃないかな」とか言い出したりもします。

 

私「間違いなくお母さんの分だから」

 「食べて栄養とらなきゃ死んじゃうよ」

 「全部じゃなくてもお願いだから少しだけでも」

 

スマホの画面ごしに懇願して、ようやく食べてもらうのがお決まりのパターンです。

同じ会話の繰り返しなので正直疲れますし、時にはイライラしてしまうこともあります。

それでも食べてくれるなら全然O.K。

最終的に「食べたくないの」と言われる時は、本当にガックリきます。

 

先程も、夕飯のお弁当について同じやりとりが繰り返されました。

ようやく食べ始めてくれたので、一旦ビデオ電話を切り、カメラで様子を見守ります。

頃合いをみて、再び電話。

夜のお薬を飲んでもらい、ようやくひと安心です。

今日もこのまま何事もなく、母が穏やかな気持ちで眠りにつけますように。

 

本日の備忘録

・母本人のお弁当であることの声かけ必須
・無理強いはしない