先日、高校時代からずっと親しくしている友人からメールがきました。
なんと、高校を卒業してすぐの頃に彼女に送ったハガキが、実家から出てきたというのです。
私と彼女はそれぞれ別の県の大学に進学していました。
(特急でも6時間はかかる距離で、その後何年かは没交渉になったものの、友人の結婚式で再会してから交流が復活しました。)
最初のメールには、宛名面だけの写真が添付されていました。
そこには学生時代に住んでいた懐かしい住所が記入され、これまた懐かしい当時の私のクセのある文字が並んでいます。
私「うわ!よくこんなの持ってたね!」
友人「でしょう~。内容もなかなかよ」
私「ちょっとオモテ面、みせて、みせて!」
送られてきた写真のハガキは、想像の遥か上をいく細かな文字で、上から下までびっちりと埋め尽くされていました。
そこには、今となっては恥ずかしい限りの死語のオンパレードが……
入りたてのサークルの新歓コンパの様子や気になる先輩のことなど綴られていて、我ながら呆れるくらいのハシャギっぷりです。
当時はまだバブルの名残りがある時代で、田舎の高校生だった私は完全に「大学デビュー」で舞い上がっていたのです。
友人達と毎日のように集ってた学生時代が一瞬で蘇りました。
そのままフワフワと能天気なまま学生時代を過ごし、気がついたら時代は就職氷河期。
就職してからは、目の前の仕事をこなすのに精一杯。
いくつかの人生の岐路があり、決断したり流されたりしながら、特に誇れるようなキャリアも持てないまま、50代を迎えています。
スポンサーリンク
この頃、もっとしっかり将来を見据えていたら…
もっとしっかり勉強していたら……
お決まりのセリフですが、当時の自分に説教してやりたくなります。
50も過ぎて、今更こんなことを思っている自分が一番不甲斐ないのですが。
友人「他の子からもらったハガキもあったんだけど、みんなびっしり文章書いてるんだよね」
私「この頃メールとかなかったもんね。ハガキとか手紙、書いたよね」
そう思うと、妙にしみじみとした気持ちになりました。
手書きで書き上げていた人も多かったです。
先輩から「パソコンから文章が送りあえるんだよ」(メールのことですね)って聞いた時、「そんなことできるんですか?」って驚いたのを覚えています。
あれはあれで、古き良き時代でした。
ハガキの中には、バカだけど、楽しくて楽しくてしかたのない私の姿がありました。
その後に待ち受ける試練のかけらも知らない、まっさらのキラキラの私です。
「良かったね、楽しかったんだね」
私にもそんな時代があったことを思い出させてくれた友人に、ちょっとだけ感謝しました。
・物持ちの良すぎる友人に感謝
・不便な時代もなかなか良かった
・楽しい学生生活を送らせてくれた親に感謝