シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

8月31日の記録 スーパームーンと味噌煮込みうどん

最近、そう動いたわけでもないのに、ドキドキ、ハァハァしている自分に気づく(変な意味ではありません)。

息苦しい感じというか、動悸というか。

「なんか病気かも?」と思い、先日は病院で心電図もとったけれど、異常なしだった。

更年期症状、なのかもしれない。

すぐに緊張するというか、ちょっとテンパると血圧が上がるので、オルメサルタンという薬をお守りのように持っている。

「自宅で測って、150超えてくるようなら飲んでくださいね」と言われていて、測ってみたら超えていた。

こういう時は、呼吸も浅くなっているのが分かる。

焦って何度も測るとますます上がってしまうので、血圧計を片づけ、薬を飲んで、深呼吸する。

 

夫が名古屋出張に行って、味噌煮込みうどんの素を買ってきた。

夫の希望の具材の中に「海老天」があって、近所のまいばすけっとに「海老天あったかな…」と思いながら行ったけれど、やっぱりなかった。

週末だけ行くライフにならあるだろうと思ったが、ちょっと距離があるので、この猛暑の中そんなに歩きたくない。

行きはともかく、帰りに日傘をさしながら、重たい買い物袋を手にぶらさげて歩くには、躊躇する距離だ。

ちょっとひらめいて、『コンビニで海老天そば買って、私がお昼にそばだけ食べとくから、その海老天入れたら?』とメッセージを送ったら、「えーよ、そこまでしなくて。帰りにどっか寄るわ」と返事が来た。

こういう時、私ならすぐに海老天をあきらめるのだけれど、夫は食べたいものを食べることに労力を惜しまない。

妙に感心して、海老天探しから解放されたことに安堵した。

 

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夜、スーパームーンの写真を撮りたくなり、ジムから帰ってきた夫を誘って外にでる。

すぐにでもビールを飲みたいはずの夫は嫌がるかと思ったが、意外とすんなりついてきてくれた。

大通りまで出て月を探したが、霞んでいて、ぼんやりとした光しか見えなかった。

「今日はあかんわ。もうあきらめようや」と夫は言ったけれど、私は「雲が少しかかってるだけだから、しばらく待ったら見えるかもしれない」と粘った。

そばのファミマに行き、夫のマルエフビールと私の氷結無糖レモンを買って、スタンドで飲んだ。

コンビニでチューハイを立ち飲みしたのは初めてだ。

空きっ腹に急いで飲んだので、コンビニを出た時、すでに身体がフワフワしていて気持ちよかった。

15分後も、やっぱりスーパームーンは霞んでいた。

「あかんわ。帰ってご飯食べようや」あきらめて、部屋に戻った。

 

夫が買ってきた海老天は、食品サンプルのように立派だった。

味噌煮込みうどんにのせた海老天を箸で引き上げたら、お汁を吸い過ぎた衣がスルスルストンと綺麗に脱げてしまい、びっくりするくらい細長い、ひょろっとした海老が姿を現した。

「これをあんなに太らせるの、すごくない??」「ほぼ衣やん」と夫と言いながらも、美味しくいただいた。

 

後片付けの終わった、夜10時半。

あきらめきれずにもう一度、外に出る。

期待しながら空を探したけれど、スーパームーンはやっぱり霞の中だった。

夜になっても蒸し暑かったけれど、信号待ちで地下鉄の階段の前に立ったら、そこだけ別世界のように冷気が漂っていて驚いた。

同じく冷気を感じたらしい夫に「地下鉄の階段下りて渡ろう」と提案されたが、酔った身で階段を上り下りするほうがしんどそうなので断った。

 

期待していたようなスーパームーンは見れなかったけれど、楽しい夜だった。