チワワのぬいぐるみを、買ってしまった。

ぬいぐるみは、極力買わないように気をつけている。
物を増やしたくないし、そう簡単に処分もできない。
インテリア的にどうかと悩むこともあるし、50代夫婦2人の部屋にぬいぐるみが増えることに躊躇する気持ちもある。
ある日、ネットで目にしたチワワの画像について夫と盛り上がり、流れでAmazonで衝動買いしてしまった。
チワワが到着して箱から出した時、正直、微妙だと思った。
想像していたチワワ感は、あまりなかった。
ちょっとチープ感漂う感じが、もの悲しさを誘った。
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「うん、まぁ、かわいいよね」
夫の表情も、微妙だった。
ところが、どうだろう。
数日経つと、無性に「チワワ、すごいかわいいじゃないか……」という気持ちが沸き上がってきた。
情がわいたのだろうか。
抱いてみたり、手にのせてみたり。
そっと撫ででみたり。
やわらかくクタクタした感触が、またつらい。

たたずまいを眺めているだけで、なんだかつらい。

あんなに微妙だと思ったのに、すっかりチワワの魔力にとりつかれてしまった。
これだから、ぬいぐるみは困る。
子どもやペットと触れ合ったり、大切な人とハグしたりする時、オキシトシンという幸せホルモンが出るらしい。
今きっと、私の脳の中はオキシトシンでいっぱいになっていると思う。
チワワ、ありがとう。
微妙だなんて言って、ごめんよ。
仕方ない。
素直に認めるしかない。
かわいいものは、かわいいのだ。