シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

「林哲司の世界」で80年代シティ・ポップの名曲に浸った夜

昨日、夫とコンサートに行ってきた。

「ザ・シティ・ポップ・クロニクル 林哲司の世界」

 

偶然観た番組で、最近ふたたび注目されている80年代シティ・ポップが特集されていた。

林さんは、松原みきさんが歌う「真夜中のドア」の作曲家ということで出演されていた。

林哲司さん作曲を調べてみたら、私の若い頃に巷で流れていた、あんな曲やこんな曲、ものすごい名曲ぞろいで、『これ、みんなこの人が作った歌だったの??』と驚いた。

 

その数日後にコンビニに立ち寄った時、偶然このコンサートのチラシを目にした。

 

 

 

出演者に思わず目を留めた。

豪華すぎる……

80年代ドンピシャの夫は、学生時代に稲垣潤一さん、杉山清貴さんにハマっていたらしく、2つ返事でオッケー。

無事にチケットもとれ、行ってきた。

 

 

すごい人だったけど、年齢層はやっぱり高かった。

 

杉山清貴さん、佐藤竹善さん、稲垣潤一さん、生歌聴いたの初めてだったけど、すごかった。

上手いのはもちろん知っていたけれど、想像以上だった。

最近はあまりテレビで歌声を聞くことがなかったけれど、声量すごいし、声に吸い込まれるようで感動してしまった。

この年になっても変わらない歌声って、すごいと思う。

思わず、横で感動しているであろう夫を、チラ見してしまった。

稲垣潤一さんの「思い出のビーチクラブ」がツボにハマってしまい、涙出そうなくらい懐かしい気持ちになって、今日もサビの部分が頭から離れない。

70歳らしいけど、歌を聴いていると昔と全く変わらなくて、信じられない。

 

上田正樹さん「悲しい色やねん」、スキャット激しめのアレンジ版だったからイメージの中の曲とは違っていたけれど、雰囲気あったし、何より声が良かった。

 

寺尾聡さん、渋かったー。

映画とかだと飄々とした雰囲気だけど、歌を歌っている時の姿は本当にダンディで格好良かった。

遠目でみても、なんかオーラがあった。

 

杏里さんの「悲しみが止まらない」は、初めて友達とカラオケボックスに行って歌った曲なんだけど、高校卒業してすぐの頃で、初めてパーマかけたこととか、その日にピンクのシャツ着てたなーとか、いろんなことを思い出した。

 

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松本伊代さん、生で聴いたら、大変失礼ながら、過去の記憶というか、イメージよりも、ずっと歌が上手だった。

もう50後半だと思うけど、スタイル良くて足が綺麗だなーと思いながらスクリーンみてた。

 

菊池桃子さん、声と雰囲気まったく変わらない。

「卒業」「もう逢えないかもしれない」は大好きな曲だったから、懐かしかった。

女優としての菊池桃子さんが割と好きで、中山美穂さんや、安田成美さんと一緒に出ていたドラマ、よく観たな。

そういえば、突然「ラ・ムー」で登場した時は、びっくりした……

 

2人とも、歳を重ねたとはいえ、近くでみたらむちゃくちゃ綺麗なんだろうなー、一般人とは違うんだろうなー、本物のアイドルだもんなー、とか思いながら眺めてしまった。

 

17時から始まって、終わったのが21時過ぎだった。

チケット代15,000円で高いと思ったけれど「あの人も良かったし、この人も良かったし、すごい人達の歌がいっぺんに聴けたね」という、ものすごいお得感を感じたコンサートの内容だった。

 

たったひとつ惜しかったのは、国際フォーラムの音響なのか、マイクの整備なのか分からないけれど、私達の座った2階席だと、かなり音が大きく割れてしまっていた。

高音になるとかなり響くので、指を耳に入れて、少し調整しながら聞くくらいでちょうど良く、せっかくのすばらしいゲストの歌なので、もっといい音響で聴きたかったな、と思った。

 

思ったよりも終了が遅くなり、夫が慌ててスマホを観た時は、阪神がほぼ優勝決まりだろうというタイミングで、2人で「優勝のタイミング、リアルタイムで観たかったね」といいながら家に帰った。

 

帰ってからも、今朝起きてからも、夫の話題は昨日のコンサートと阪神の優勝の2つだった。

夫が「3日は余韻に浸れるな」と言いながら出社していき、私は朝からYouTubeで80年代シティ・ポップを聴きながら動いている。

 

音楽のいいところは、すぐにその時代に戻れることだと思う。

昔は良かったというつもりはないけれど、若かりし頃に聴いていた音楽は、何十年経っても色褪せたりしない。

『良かったなー」と素直に思える夜だった。