シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

遠距離介護4年目 母の認知症の進行と現状の記録

母に認知症の症状が出始めてから丸3年が経ち、遠距離介護も4年目に入った。

現在の母の様子(認知症の進行具合)を記録しておく。

80歳 要介護2 定期巡回型訪問介護サービスを利用

歩行に支障あり(家ではつたい歩き、外では杖使用)

認知症の薬:ガランタミンOD錠4mg・メマリーOD錠10mg

見守りカメラ・スマートリモコン・iPhoneのビデオ電話・エアコン遠隔操作・GPS付きシューズを利用

食事

朝:栄養ジュース(ビデオ電話で声かけが必要)

昼・夜:お弁当(訪問介護のスタッフさんに持ってきてもらう)

サービスを開始してしばらくは、スタッフさんの持ってくるお弁当を食べてくれなかった。

「これは食べちゃいけないものだから」

「また取りに来るって言っていたから(それは空のお弁当箱の回収のこと)」とか。

今は声かけしなくても、ほぼ全量食べるように。

カメラをのぞいた時に、お弁当をつついている母の姿をみると安心する。

(白米は残しがちなので、ふりかけを数種類用意してスタッフさんにトッピングしてもらっている)

以前はお腹が空くと自分でお湯を沸かし、カップラーメンを作って食べていた。

いつの間にかその行為もなくなったので、カップラーメンの作り方、IHコンロの使い方を覚えているかどうかは、不明。

(多分、もう使えないと思う)

お腹が空くと冷蔵庫を開けて、ヨーグルトやバナナ、カニかま等を出して食べている。

ヨーグルトは「食べていいもの」の認識が薄くなったのか、帰省した時に在庫が減っていないことも。

便秘対策でもあるので、スタッフさんにお願いして、お弁当と一緒に添えてもらっている。

 

服薬

お薬ポケットを朝用と夜用2つ用意し、日付を書いたものをセット。

朝晩、ビデオ電話で声かけしながら飲んでもらう。

初期の人なら「お薬忘れずに飲んでね」の声かけでいいのかもしれないけど、母にはそれは通用しない。

一つ一つの動作は覚えていても次に行うべき行動がわからないので、1人で目的を遂行することができない。

薬を飲むための一連の動作、流しに行く、コップに水をくむ、テーブルに持ってくる、お薬ポケットからその日の日付の薬をとる、袋を破って薬を口に入れる、コップのお水を飲む、空の袋を捨てる、までの一つ一つを誘導する必要がある。

母は自信がないらしく、私の声かけに対して何度も「これ飲んでいいの?」「それでいいよ」「これでいいの?」を繰り返すので、非常に時間がかかる。

 

トイレ

今のところ1人で行ける。

何の問題もない……というわけではない。

心配なことも多々あるので、紙パンツを使用。

(見守りカメラで)リビングに姿がみえない時は大抵トイレなので、廊下のカメラをチェック。

トイレの前に、母のスリッパが小さく映っていると安心する。

トイレから出てくる母の足が見えたりして(トイレのスリッパを揃えながら、後ろ向きに出てくる)、ちょっとホッコリした気持ちになる。

 

入浴・着替えなど衛生面

私が帰省時にシャワーに付き添う。

足が悪く浴槽をまたげないので、お風呂には入っていない。

母本人も怖いらしく、入りたがらない。

シャワーも毎回拒否するが、「入った後はいつも『気持ちよかった!』って言っているよ」と言えば、最終的には応じてくれる。

声かけと介助があれば、自分で洗髪や身体を洗うことはできる。

着がえは訪問介護のスタッフさんにお願いしているが、相性のよいスタッフさんじゃないと応じないので、週に1度になることも。

上の着衣については、遠距離からでもビデオ電話の声かけでなんとかなるが(時間がかかるので、途中で電話が切れたらどうしよう、のストレスはあり)、紙パンツ、ズボンの着がえはちょっと難しい。

着がえについては改善が必要なので、ケアマネさんやスタッフさんと相談中。

洗顔と歯磨きは、毎朝ビデオ電話で声かけしながら行ってもらう。

毎回、歯ブラシと歯磨き粉の場所、手順を教えてあげないとわからない様子。

 

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会話・記憶力

その場限りのコミュニケーションは、問題なし。

漢字も以前と変わりなく読めるので、ニュースのテロップを読み上げたりと、一緒にテレビを観ながら会話もする。

記憶力は、ほぼ失われている。

私が実家から県外の自宅に戻った時に「(私の)家に着いたよ」コールをすると、たった数時間前のことなのに、私がいたことも、数日間一緒にいたこともすっかり忘れてしまっている。

戻ってきたばかりなのに「今日は来てくれないの?」と言われると、ちょっと切なくなる。

氏名・住所・名前は答えられるが、私との関係も時々怪しくなる。

自分のことを「お母さん」と言うのに、兄と私を、自分が生んだと理解していない時もある。

質問すると「おかしいよね。よくわからない」と答える。

記憶力・理解力は、日によって、また時間帯によって不安定になる。

昨日まで普通にできていたことが、急にできなくなったりすることもある。

 

睡眠

朝は6時半~7時頃起床。

就寝は、日によってまちまち。

日付が変わってもリビングでテレビを観ていることもあれば、9時頃に寝室に行くこともあり。

2日間寝室に行かず(リビングに座ってうたた寝しながら)過ごしていたこともあったので注意が必要。

先日スマートリモコンとテレビを連動してきたので、夜9時過ぎて母がうたた寝している時は遠方からテレビを消すことにした。

うたた寝から覚めた時にテレビが消えていると、自然に寝室に行ってくれる気がする。

 

その他

料理、洗濯、掃除などは、認知症初期の頃からしていない。

元々整理整頓ができるタイプなので、部屋を散らかすということはない。

ゴミの分別ができなくなった当初は、テーブルや流しにそのまま置いてあったりもしたが、母の椅子の横に小さいゴミ箱を置くようにし、全部そこに入れてもらうようにした。

気がついた時に、兄やスタッフさんが分けてくれている。

自分の使ったコップやお皿は時々洗っている様子だが、洗剤やスポンジはどれを使うのか分からないらしく、水で洗って置いておく程度。

食器乾燥機は使えなくなったらしい。

蛇口のお湯と水の切り替えはできるが、時々「どうしたらいいんだっけ?」と聞いてくる。

母がわかりやすいように色々メモを貼ったりもしているが、適宜必要なメモを読むことができなくなっている。

なにか聞かれた時に「〇〇に貼ってあるメモを読んで」と誘導することはできるし、「お母さん聞いてなかった」と言われた時に「メモ貼ってあるよ」と答えると納得してもらえるので、全く意味がないわけではない。

 

現在の率直な感想として、介護サービスと見守りカメラ等ハイテク機器の存在には感謝しかない。

aoi50202204.hatenablog.com

 

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いろいろあるけれどキリがないので、とりあえずこのくらいで。