シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

認知症の母がなかなか寝てくれない

母が、なかなか寝てくれない。

認知症の症状の一つに「昼夜逆転」がある。

 

認知症ねっと「不眠・睡眠障害・昼夜逆転の対応」

 

母もそうだが、時間の感覚がわからなくなったり、日中ウトウトするので夜は目が冴えてしまったり、薬や不安が原因だったりと、いろんな要因が重なりあって起こるらしい。

ひどくなると、夜も眠れずに徘徊してしまったりする。

 

母の場合、(今のところだが)寝つきが悪い、というわけではない。

ベットに横になればすぐに寝息を立てて眠り始めるし、私が一緒にいる時も、トイレに起きたりはしているものの、比較的よく眠れているように思う。

気になるのは、「私からの(もう寝るように)の声かけ~寝室のベットに横になるまで」の時間が非常に長いということだ。

ついつい気になって見守りカメラをのぞいてしまうのだが、椅子から立ちあがったものの、テーブルの上のもの(母のクシやら綿棒やら爪楊枝やらが入った箱、ペン入れなど)を何度も整理したり、シンクに立ってみたり。

寝室に行ったのを確認し「お!寝てくれるか?」と安心したのもつかの間、またリビングに戻ってきて、何かを探すような仕草をしていたり。

時には、いつも触らないはずの書類箱の中から、私が整理済みのファイルを取り出して眺めていたりする。

昼間にやるならともかく、もう寝る段階になって「なぜ、今それを出す??」と思う。

 

再び電話をかけて「お母さん、早く寝ないと」と声かけするのだが、「わかってる」と言いつつ、15分後にカメラを確認すると、まだ立ったまま何かを手にとって眺めていたりする。

3度目、4度目くらいの電話になると、いよいよ私の声色に苛立ちが含まれてくるので、その声に気圧されるようにして、ようやくベッドまでたどりつく。

 

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こうして書きながら考えていて、思った。

母は目が冴えて眠れない、ということではないのだ。

いろいろ細かいことが気になってしまって「このままの状態で部屋を離れて、眠りについて、本当に大丈夫なのか」の見極めがわからなくなっているのだろう。

認知症になる前から、独りだった母はいろいろ注意したり確認したりしていたはずだ。

戸締り、火の始末、電気、部屋の整理等。

几帳面だった母は、部屋を散らかしたまま眠ったり決してしなかったから、毎晩きちんとテーブルまわりを片づけ、安全を確認して、リビングを後にしていた。

母にしてみたら、その時の習慣がそのまま続いているだけなのだろう。

今は確認してもすぐに忘れてしまうし、何をどう確認すればいいのかも分からなくなっているから、私からみれば不可解にも思える行動を何度も繰り返してしまうだけで。

確かに私が実家にいる時は、一緒にすんなり寝室に入るし、すぐにベットに横になって眠るから、きっと安心しているのだろう。

 

自分の物差しで母の行動をみるんじゃなくて、母の気持ちになって想像してみるだけで、ずいぶん受け止め方も変わってくる。

そう思ったら、なんだか母がいじらしく思えてきた。

「なんでサッサと寝室に行ってくれないんだ~」と思っていたけれど、母なりにしっかり家を守ろうとしてるんだな。

だけど、身体のためにも、夜はちゃんと寝てくれないと困るし。

独りの時も母が安心して眠れるような声かけを、今後は心がけることにする。

 

 

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