シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

認知症母の歯磨き 遠距離の時や嫌がる時は?

認知症になって、母が自発的にできなくなったことが増えてきました。

歯磨きもその一つです。

虫歯や口臭も心配ですが、歯周病菌が、認知症をはじめあらゆる病気に関係していると知ってから、口臭衛生には気を配るようになりました。

テーブルに「朝起きたら歯磨きをしましょう」の文字とイラストを貼り付けていますが、起きてきてテーブルに座り、声をかけるまでずっとそのままの状態です。

母の症状も日によって波があって、「お母さん、歯磨きしようか」の声かけだけで立ち上がって洗面台に行くときもあれば、「歯磨きってどうしたらいいの?」とぼんやりしている時もあります。

若い頃から自律神経失調症気味で、日によって体調に波があったので、そういうことも関係しているのかもしれません。

 

遠距離介護で離れている時には、iPhoneでビデオ通話しながら、iPadで見守りカメラを立ち上げ、母の動きを部屋全体から見られるようにセットします。

流しの横に母の歯磨きセットが置いてあり、歯ブラシには母の名前シールを貼り付けています。

母の動きがおぼつかない時には、名前付き歯ブラシを探してもらい、手に取ってもらうことから細かく指示が必要です。

「お母さん、もうちょっと左!ほら左みて!」なんてやっていると、目隠しした人に指示してスイカを割ってもらう、海のゲームを思い出したりします。

それでも身体は覚えているようで、歯磨き粉をつけて口に入れるまでは指示が必要でも「磨く→口をすすぐ→ついでに洗顔」は、指示がなくてもスムーズに行えています。

 

スポンサーリンク

 

 

私が一緒にいて歯磨きの声かけをしても、母が億劫がって洗面台まで行くのを嫌がる時があります。

そんな時は、私が歯ブラシに歯磨き粉をつけて母に渡すと案外素直に口に入れてくれます。

しばらく磨くとやっぱり口をすすぎたくなるのでしょう、自然に立ち上がって洗面所まで行ってくれます。

それでも動きたくなさそうな時は、お水の入ったコップと吐き出すための空のコップを渡し、座ったまま口をすすげるようにしてあげます。

 

母は元々歯が丈夫なタイプなのか、80近くになっても入れ歯、差し歯は使っていません。

離れていると、入浴まで管理が十分に行き届かないのが現状ですが、せめて歯磨きだけは、できる限りこまめにフォローしていけたらと思っています。

本日の備忘録

・遠距離時には見守りカメラ+ビデオ通話で細かく声かけ
・嫌がる時、そばにいれば歯ブラシを渡してみる
・余裕がない時はうがいだけでも