シン・母 遠距離介護日記+

遠方にいる認知症の母の備忘録を中心に、日常のあれやこれやを書いています。

母、認知症の薬ガランタミン増量時の記録

母、服薬の記録。

7月3日から、認知症の薬ガランタミンを増量している。

朝4mg1錠・夕4mg1錠だったのを、朝8mg(4mg×2錠)・夕4mg1錠に変更になった。

 

ガランタミンの増量について、説明書きではこのようになっている。

通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

日経メディカル

 

主な副作用として、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、食欲減退、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

失神、めまい、呼吸困難[失神、徐脈、心ブロック、QT延長]
発熱、紅斑、多数の小膿疱[急性汎発性発疹性膿疱症]
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎]
筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]

くすりのしおり

 

 

通常の使用方法としては4週間ごとに増量していくらしいが、母は最初に処方された低容量のまま1年以上服薬してきた。

大学病院の脳神経内科の先生は、母の身体状況(以前はとても痩せていて食欲がなかった)や、ほぼ独居生活であることも考慮して、できるだけ副作用の影響がないように慎重に処方してくれていて、私もそれに同意している。

ただ、今回のテストの結果があまり良くなかったのと、日常生活においても少しづつ認知症の進行がみられたことから、増量することとなった。

 

7月3日 服用1日目、終日特に変化なし。

食欲もあり食事も普通に食べ、副作用らしき症状の訴えもなし。

 

7月4日 服用2日目。

朝食バナナ半分、食パン1枚、メイバランス1本の後、朝の薬を服用。

午前中特に変わった様子はなかったが、お昼前に「少し頭が痛い」と言う。

顔色が少し白っぽく、いつもより元気がない感じ。

血圧を測ると150ー160台で、普段なら2度目、3度目の測定で徐々に下がっていくのだが、何度測っても高い。

脱水かとも思い、白湯を飲んでもらう。

お昼ご飯はあまり食欲がないらしく、和風パスタを3分の2ほど残す。

 

13時半頃トイレに行った後、「少し横になりたい」と言う。

ゲップが続いていて、胸が悪いという。

吐くほどではないと言うが、一応ベットのそばに洗面器を置いて横になる。

ほんの10分程、寝息を立てて眠る。

私が立てた音で目を覚まし、状況がわからず驚いたようだが、座っているほうがいいのでリビングに戻りたいと言う。

 

14時半。

リビングに戻って白湯を飲んだ後、テレビを観る。

いつもより元気がない感じなのと表情が険しいが、頭痛や吐き気の訴えを自分から言うことはない。

こちらから聞くと「そういえば、そうかな…」という感じ。

時折、椅子に座ったまま、うたた寝をしている。

 

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15時。

白湯を飲み、ヨーグルトとクッキー1枚を食べる。

「美味しい」と言って食べるので、吐き気は治まっている様子。

血圧は140台と下がってきた。

白かった顔色も、少し赤みが戻ってきた。

 

17時半。

お昼に残したパスタを食べるというので温め直す。

パスタは完食、ピーマンの肉巻きも1個、ビタミン入りの栄養ジュースを飲む。

食欲は戻った様子。

 

7月5日~

私は自宅に戻ったため、食事は訪問介護のスタッフさんがお弁当を持ってくる。

見守りカメラでみると、テーブルにお弁当がセッティングされたまま、母はぼんやりとテレビを観ていて、なかなか手をつけようとしない。

最近は届いてすぐに食べ始めることが多かったので、あまり食欲がないのかもしれない。

薬の副作用なのか、暑さの影響もあるのだろうか。

ビデオ電話をかけ、まず箸を手にとってもらい、お弁当のおかずをどれか一つ選んで口に運ぶように声かけする。

ひと口食べると、「これは食べなければいけないものだ」という意識が働くらしく、ようやく手を付け始める。

電話を切った後、カメラで、時間をかけて少しづつ食べている様子を確認。

 

軽い吐き気や食欲不振が薬の副作用によるものなら、身体が薬に慣れるにしたがって徐々に改善していくものらしい。

実際に吐いてしまうなど重篤な副作用はみられないけれど、時期的に脱水も心配だし、引き続きこまめに見守りカメラで確認していくことにする。

訪問のスタッフさんにも、何か異変があったら知らせてもらうようにお願いしている。

認知症はもちろん進んでほしくないが、薬の副作用のせいで母の身体が弱ってしまっては本末転倒だし、つらくて元気が出ないのも可哀そうだ。

食事は美味しく食べて欲しいし、笑顔でいられるよう気分良く過ごしてほしい。

このまま何事もなく、母の体調が安定しますように。